東山奈央 1st LIVE“ Rainbow” at 日本武道館

感想一覧(3)

  • oosoto

    特別な日だった2012年2月12日。
    溢れるほどの涙とともに、事の終わりを感じ、楽しくもあり寂しくもあり辛くもあった2014年2月22日。
    それから時を経て2017年2月12日、東山奈央さんのソロデビューイベント。


    話を脱線させると、自分は東山奈央さんという声優をどのくらい好きなんだろうとRibbon Illusionが終わった後に思ったけど、結論としてはその頃はわからなかった。
    中川かのん starring 東山奈央でなければここまでかのんちゃんの好きの大きさが大きくならなかったことは確実で、それでいてもあの頃は東山さんのイベントに行くことはなかったし、色んなアニメを見ていてもあまり心に刺さる事がなかった。

    まあでも徐々に変わっていって、今までは苦手と感じていたコンテンツとかも見られるように、聞けるようになって、東山奈央さんの演じる色々なキャラクターやう色々キャラソン、そして彼女自身の演技に興味が自然と沸いてきた。
    そうなるまで結局数年かかったが、それ故にとても良い状況でのソロデビューの発表だった。

    自分が当時東山奈央さんの音楽に期待していたことはただ1つ。
    彼女にしか出せない色々な色を出していって欲しいこと。
    それがまさに形となったアルバムがRainbowだった。

    デビューから約半年が経ち、迎えたアニサマ。
    1stライブが武道館であることが発表され、まあ第一の感想としては驚きしかなかった。
    それでも色々考えていくと、1年間でたどり着いた武道館ではない、8年間でたどり着いた武道館なのだと思った。


    ひとりきりじゃ辿り着けない景色、それが8年間での武道館。


    2ndコンサートで、彼女はかのんちゃんになれなかったと言った。
    でも、かのんちゃんと同じ星にはならなくていいと気づいたと言った。
    これからきっと色んな方に恩返しをしていきますと宣言した。
    何でもいいから頼るすべが欲しくなったときは、私がいます、かのんちゃんがいます、ずっとずっと一緒です、と力強い言葉を発してくれた。

    あれから約4年。
    かのんちゃんはみんなの中にいて、ずっとずっと一緒だったと思う。


    そろそろ武道館の話に戻りますが、ここではただあのアンコールのことを記録に残したい。
    というかアンコールで本編の記憶がどっかに飛んでいったので、ライブBDが発売されて早く思い出したいです。

    少しだけ書くと、本編で歌われた、Rainbowの見上げた2つの星、その1つの星はまぎれもなく中川かのんで、彼女自身の1stライブでありつつ中川かのんへの最大限の感謝が詰まったパフォーマンスであったと超個人的に感じていた。
    だからこそ、Rainbowの2つの星の部分では思わず武道館の天井を見上げ、その天井の向こうにある2つの星を眺めていました。

    本編が終わりアンコール。
    正直言うと、この1stライブで中川かのんの曲を歌って欲しいいと100%思っていたかといわれるとそうではないし、やっぱり、中川かのんはなんというか他とは違う、生半可に扱えないキャラクターであるから。


    アンコール明けに現れたバックの映像は、中川かのんがアイドルからスタァとなったその舞台そのまま。
    そして流れてくるらぶこーる。
    膝に抱えていたコートを床に叩きつけ、文字通り頭を抱えた。
    暗闇から現れた彼女はいつもの黄色いリボンを着けていた。
    中川かのんが武道館に立った瞬間であった。
    たぶんBメロぐらいまで硬直していて、曲中はステージ上を見つめていた。
    4年間味わっていなかった感覚が体中を巡り、ただただ神経をステージ上に集中させ、らぶこーるを聞いていた。

    らぶこーるを歌い終わり、アニメ通りにスカートを投げ捨てる中川かのん。
    このハッピークレセントの景色は言葉にはし難い景色だった。

    これが、これが8年間の武道館の景色なのだと。
    2012年2月12日も、2014年2月22にも、彼女の表現に無限の可能性を感じた。
    2018年2月3日も同じくそういう日になった。
    一足先にスタァになった彼女を演じることが、彼女の歌を歌うことが精一杯出会った彼女が、中川かのんという存在を武道館に立たせることができた。

    らぶこーるではサイリウムを振っている観客が多かったし、ハッピークレセントでの名前コールもあまりいないように感じた。
    でも、それはいい意味での時代の流れだと思う。
    4年間経って、東山奈央という声優があの頃よりもとてつもなく大きな存在になっており、それ故に武道館で1stライブができるという事の証明でもある。

    だからこそ、ハッピークレセントを歌い終わった彼女が、短い時間だが神のみぞ知るセカイと中川かのんについて話してくれたことが嬉しかった。
    少しでも多くの人に中川かのんという存在が大切でかけがえ無い存在だという事が伝われば嬉しい。


    そして、MCの終わりに彼女は黄色いリボンを外した。
    8年間の物語がここ、日本武道館で幕を閉じたと感じた。
    自分自身がアニメの中で立った鳴沢臨海ホール、なるりん制圧を果たして彼女自身がスタァになった。
    確かにそこには2つの輝く星が見えた。

    8年間のこの物語は、すごくすごく長い道のりのようで、それでいてあっと言う間にも感じて。
    この瞬間は、嬉しくもあり、幸せであり、感謝もあり、それでいて悲しさ、寂しさ、切なさ。
    いくつもの感情が襲ってきて、不思議と涙は余り流れてこなかった。
    なにか、そういう涙を流すこととは別の次元の体験を、初めてしていたのかもしれない。
    だからこそ、いつもは使うエモいという言葉が全くふさわしくないし、そんな3文字では何も足りないほどの感情だった。


    最後に、中川かのんの生みの親、若木民喜先生のツイートを。
    https://twitter.com/angelfrench/status/959773297888997377
    「かのんちゃんになれなかった」と泣いた東山さんが、東山奈央としてかのんの夢を叶えた。何かが前に進み、何かが終わる。嬉しくて、少し寂しい。そんな気持ち。東山さんありがとう。

    このツイートにライブが終わった後の全ての気持ちが詰まっていた。
    さすが生みの親だなあ。



    ありがとう、東山奈央さん。
    気は早いけど2ndライブも楽しみ。



    ありがとう、中川かのんちゃん。
    虹の先でまた会おうね。

    パーマリンク  2482日前

  • ameiz2211

    rainbow chaserという言葉がある。

    直訳すると「虹を追う者」、転じて、空想家や空論家という意味。
    空想というと聞こえはいいが、虹を掴まえる≒不可能なことを追いかける、ということから、比較的マイナスの意味が強い。愚か者というニュアンスを含む言葉である。

    だが、虹を掴もうとする者は、本当に愚か者なのか?



    東山奈央1stLIVE “Rainbow”は、聖地・日本武道館で開催となった。

    声優による音楽活動が盛んになって久しく、武道館でのワンマンライブを実現させた声優は既に数多。それでも、未だ武道館というのは、ライブ活動をする者にとって、記念碑的な意味を持つ。ここを目標と掲げる者も、絶えることは無い。聖地とも呼ばれる所以だ。

    ただ、1stライブとしての開催となると、話は別。更に、メジャーデビューして1年と2日での開催という早さが、記録的なものであることは、疑いようが無い。

    しかしながら、LIVE全てを通して言えるのは、たった1年で辿り着いた、ではなく、デビュー以来8年を掛けて、ようやく辿り着いた夢舞台だった。東山奈央という「人生のお祭り」は、静かに幕を開けた。



    暗転と同時に、センターステージに一筋の細い光が落ちる。その中にあるのは、1本のマイク。程なくして、メインステージ中央の扉から、ゆっくりと歩く一人の姿。マイクを手に取り、小さく、けれども確かな声で、歌い出す。武道館に向けて制作された、彼女の1stアルバム「Rainbow」のリード曲『君と僕のシンフォニー』。このMV冒頭と同じ演出だ。

    今回の武道館公演、目立ったのは緻密な演出だ。開催発表から半年、準備期間からすれば、それよりもはるかに長いだろう、時間を目一杯に使って、組み上げられた寸分の狂いも無い緻密な演出が、歌声に花を添える。

    とりわけ、舞台装置には支えるスタッフ陣の熱量を感じざるを得ない。武道館に入った時に気付いたのは、通常のライブでは存在するサイドスクリーンが存在しないこと。メインステージ上段に、武道館の半径に近いほどの巨大な横長スクリーンが鎮座していたが、この違和感はライブ開始とともにゆっくり解かれる。

    実は、この巨大な1枚に見えたスクリーンは最大4分割までされる可動式のスクリーンであり、曲ごとの演出に極めて大きな役割を担っていた『Bright Heart』では、ダンスの動きに合わせてスクリーンにエフェクトが発生するアートダンスのような演出を見せたり、一方『StarLight』から連なるダンス曲のセクションでは、スクリーンを4分割し、激しい光が飛び交う楽曲の世界を可視化する映像と彼女のダンスを正面から抜いた映像とを交互に組み合わせることで、躍動感を演出したりと、目から飛び込んでくる情報でも楽しませてくれる、最大限の演出がなされていた。



    そして何より、そのステージを掌握する東山奈央というアーティスト。

    デビューまでの7年間、キャラクターソングを通じて彼女の表現は広く評価を受けていた。彼女の声優としての魅力を挙げるなら、まず出てくるのは、表現の多彩さであろう。

    8年前、立て続けに2人の高校生役を演じてデビューした彼女は、地声よりも少しキーの高い少女役を得意としながらも、早い段階から自分よりも年齢の高い円熟した女性を演じるなど、その声と表現の幅で評価を得てきた。更に特筆すべきは、その声の幅が、歌声であっても変わらないことである。故に、演じながら歌うキャラクターソングで高い評価を得ていた。そんな彼女の音楽活動である。当然、キャラクターという制約を外した分、更に表現が多彩になる。

    また、キャラクターという枷を外した彼女が見せてくれたのは、圧巻のダンスパフォーマンスだった。声優になる以前から10年間にわたり学んでいたというダンス。かつてキャラクターソングとしてのライブや現在も活動を続ける声優ユニットでも、幾度もダンスを披露してきた彼女だったが、いかにキャラクターとして踊っていたかが対比して見えてくる。武道館に立った彼女は、6人のダンサーとの息のあったフォーメーションダンスに始まり、ヒップホップの要素も取り入れ、今まで見せたことの無かったような、難度の高いダンスを披露する。

    とりわけ驚いたのは、セットリストに「ダンスパート」を作ったことだ。セットリストを見返すと分かる通り、衣装替え後の『StarLight』から『オトメイロ』まで、彼女の楽曲の中でも比較的電子音に彩られた4曲が連なっている。MCを挟みつつも、4曲踊りっぱなしである。幾度も彼女のステージを観てきたが、どのライブでも無かった要素だ。シンプルに、圧倒された。



    また、今回のライブでは観客が持つグッズにも、趣向が凝らされていた。とりわけ、ペンライト。キングブレードで業界を牽引する㈱ルイファン・ジャパンが開発した、RAVEと呼ばれる無線制御ペンライトを採用した今回は、曲に合わせ、というよりも曲の展開に合わせ、点滅や色の移り変わりなどで、巧みに楽曲世界を演出する一翼を担っていた。ちなみに、物販では最初からペンライトは1限(1人1本限定の個数制限)で販売されていたため、客席の所持率は目算で60%以上。十分に照明効果を発揮していた。

    そんな無線制御ペンライトが敢えて一斉に消灯した時間があった。バラード曲によるアコースティックパートである。ここでは客席も座り、彼女のより深い歌声の表現をゆっくりと堪能できる時間だった。

    彼女のこれまでの音楽活動を振り返るとき、欠かすことの出来ない作品がある。昨年放送されたTVアニメ「月がきれい」である。中学生男女の透明度の高い純愛を描いた作品で、彼女は主人公たちから一歩離れた位置で作品を見守る教師という役を演じた。同時に、作品を引き立てる全ての楽曲を個人名義で歌った。MCでも触れられていたように、自身が演じるキャラクターとは、別の視点から楽曲は表現される。これまでのキャラクターソングには無かった表現の追求が、この作品から東山奈央というアーティストに課された命題だった。そして、この追求された表現がそのまま、今回のアコースティックパートを彩るものとなった。村下孝蔵による名曲であり、作品のエンディングテーマとしてカバーした『初恋』を含め、心地よい歌声が武道館に響き渡る。

    そんなアコースティックパートの最後を飾ったのが、彼女が作詞作曲をした『Rainbow』だった。東山奈央の音楽活動の原点ともいえる、彼女のデビュー作、TVアニメ「神のみぞ知るセカイ」中川かのんとしてのコンサートでは定番だった、バラード曲(当時は『らぶこーる』という楽曲)前、ステージの真ん中で、ピンスポットの下、彼女が少しだけ自分のことを語る大切な時間。それを彷彿とさせるように、ゆっくりと語り出したのは、この曲を作曲することとなった経緯と、一人の人物への感謝であった。

    『Rainbow』は、彼女自身が言葉を紡いだ初めての作品であることからも明白な通り、彼女の軌跡を描いた楽曲である。歌詞で明言はされていないが、普段我々に見せることの無い苦しみと、それを抱えた彼女を導く存在、そして彼女が等身大で抗った先に見えた一筋の虹が描かれている。発売時のインタビューで多様な解釈の余地がある曲、と表現された歌詞であるが、この歌詞に呼応するかのように、彼女がピンスポットの下で語ったのは、マネージャーへの想いであった。デビュー以前から支え続けてきたマネージャーへの感謝と決意、彼女がこれまでの活動を振り返る中で、伝えたいと感じた一番の想い。その後に聴いた『Rainbow』は、当然、アルバムで聴いていたものと、世界が違って見えた。


    最終盤。『イマココ』『Chain the world』というキラーチューンを歌った彼女が、武道館最後に用意したのは、意外にも『君の笑顔に恋してる』というミドルテンポのラブソングだった。ラブソングでありながら、彼女がMCで語ったのは、ライブで観客へ向けた愛情だった。

    “君の笑顔がただ、私は見たくて”

    彼女の音楽活動の原動力となる想い、それに対して僕たちは、事前に視聴動画も公開され予習ばっちりな武道館全員一体でのダンスで返す。多幸感とは、そう、このことを言うのだろう。



    本編17曲。個人名義の楽曲としてはそのほとんどを歌い切り、圧倒的な輝きを持ってひとまずの幕を下ろした。「人生のお祭り」とMCで表現した通り、東山奈央という人物の25年を全て集めたような時間。

    ・・・本当にそうだろうか?何かが足りない気がする。万感の思いとともに抱えた一抹の寂しさは、アンコールで、星の光の中に吸い込まれていった。



    今思い返せば、上下2面のステージ、3本の階段。ステージそのものが、初めて見たのに、どこか懐かしかった。そうだ、はじめから“そのものだった”。



    前述の通り、彼女のデビューは8年前。

    TVアニメ「神のみぞ知るセカイ」で、劇中のヒロインとなる、アイドル・中川かのんを演じた。TVアニメ第1期では、オムニバス形式で4人のヒロインの物語が描かれ、彼女はその3人目。主人公の同級生で、人気絶頂の中にある新人アイドル。主人公に“攻略”される中で、過去のトラウマ、アイドルとしての苦悩を克服し、アイドルから“自身の力で光輝ける星(スタア)”になる姿が描かれている。FLAG 7.0(TVアニメ1期・第7話)「Shining Star」、所謂「中川かのん編」の最後にあたるストーリーで、主人公への依存から決別し、アイドルからスタアへ、進化を遂げたステージ「鳴沢臨海ホール」(通称:なるりん)。八角形の客席、天頂部の擬宝珠、2層+アリーナの構造・・・

    そう、そのモデルとなったのは、日本武道館である。

    デビューから約4年間にわたり、2回の単独ライブを開催するなど、東山奈央の黎明期は中川かのんとともにあったと言っていい。ただ、最後に中川かのんとして歌ったのは2ndコンサートの舞浜アンフィシアター。なるりんまで、届くことが出来なかった。

    それから4年後。鳴り止まないアンコールの中、ステージに見えたのは、まばゆい光の中、大きなリボンを頭につけた立ち姿。穏やかなピアノの音色。



    この時点で崩れ落ちた。文学的表現ではなく、“文字通りに”膝から崩れ落ちた。



    ステージに現れたのは、“中川かのん”だった。4年前より、少しだけ大人びた、でも、変わらない幼さと確固たる光を同時に持つ、懐かしい星だった。

    予想や、期待をしていなかった訳ではない。ただ、「神のみぞ知るセカイ」の音楽チームとレーベルからそもそも違うこと、そのレーベルは当日別会場で主催フェスを開催していること、なによりも、彼女の個人名義での楽曲数だけでライブが1本成り立つ計算だったこと、開催発表の段階から微かに抱いた願望は、それだけ数多の理由から、実現不可能だろうと勝手に判断していた。それだけに、不意打ちだった。

    中川かのんにとって、はじめて自らが放つ圧倒的な光を見せ付けることとなった『らぶこーる』。そして、観客のボルテージが最高潮に達した『ハッピークレセント』。

    代表曲2曲を、武道館に、なるりんに連れてきてくれた。それだけではない、ステージの構造から、衣装、早替えの演出、自動制御によるペンライトの色、そして「なるりん、制圧!」という絶叫。全てを再現するステージだった。8年前、TVの中で広がっていた光景が、そのまま、目の前に広がっている。なるりんとなった武道館は、彼女の人生を集めたお祭りであると同時に、彼女の放つ光を追いかけ続けてきた、僕らへの福音でもあった。



    そんなサプライズの余韻を残したまま、オフィシャルクラブ開設、ライブ映像商品発売、新曲リリース決定と初披露など、武道館のその先を示し、1stライブ最後に歌われたのは、1曲目と同じ『君と僕のシンフォニー』。

    武道館に、虹がかかった。



    最初に書いた問いに戻ろう。
    虹を掴もうとする者は、本当に愚か者なのか?

    その答えは、言うまでもない。眼前の景色がそう物語っていた。ステージから全方位に、手を振る笑顔。それに応えて、誰からともなく自然と、客席から、物販で発売されたタオルを掲げる。横一面に7色の帯が広がるデザイン。いつしか、横の観客と繋がり、武道館の半円形の客席に、長い長い、虹を描く。



    そう、僕らもまた、“虹を掴んだ”のだ。

    パーマリンク  2485日前

  • 00_second

    長文失礼します。誤りがありましたら指摘願います。

    私はただの声優オタクであり、東山奈央さんをすごく推しているというわけではない。もっと言えば、日笠陽子さんが一番の推しである要はDDなやつである。彼女、東山奈央のことを初めて知ったのは、「神のみぞ知るセカイ」の中川かのんちゃんであった。残念ながら、当時の自分はかのんちゃんのライブに足を運ぶほどの対象と認識していなかったのが悔やまれる。自分の中で彼女の存在が大きくなったのは「はたらく魔王さま!」の佐々木千穂ちゃんである。それがきっかけで日笠陽子さんや伊藤かな恵さんを信頼してやまない先輩声優として挙げている(Q49):
    https://ddnavi.com/interview/200998/a/

    長い前置きはともかく、当日は物販で7時から並び始め、購入が終わったのが12時ぐらいでした。ガチャは全部参加賞でしたが。物販の扱いはもう少し工夫が必要なのかなとは思ってしまうが、武道館という条件下では難しいのでしょう。

    M01 君と僕のシンフォニー
    M02 True Destiny
    M03 Bright Heart
    M04 Day by Day
    M05 グッバイ・アンブレラ
    M06 ガラクタフルワールド
    M07 StarLight
    M08 MY WAY
    M09 I WILL
    M10 オトメイロ
    M11 星ノ標
    M12 初恋
    M13 月がきれい
    M14 Rainbow
    M15 イマココ
    M16 Chain the world
    M17 君の笑顔に恋してる
    EN01 らぶこーる(中川かのん)
    EN02 ハッピークレセント(中川かのん)
    EN03 灯火のまにまに(新曲)
    EN04 君と僕のシンフォニー

    開始はセンターステージの床にスポットライトの当たったマイクが置いてあり、それを取りに行くところからでした。そこだけでウルっと来た自分がいたのはここだけの話。アルバムのリード曲である「君と僕のシンフォニー」を歌い上げたあと、自己紹介のとき「声優歌手の東山奈央です」と「声優」と「歌手」との間に「・」がないように聞こえたのは並みならぬ強さを感じました。
    M02の「True Destiny」ではどれほど「なーおー!」コールが入ったのか自分でも入れていたのでわからないが、武道館が奈央で包まれたことでしょう。メインステージの左右隅々まで行き来しており、動くなぁと実感。M03の「Bright Heart」では真ん中の階段が自動でできてリフトしちゃうし、画面とシンクロしちゃうし。しかし、ちょこちょこ動くよなぁ(足腰柔らかいなという)。M04の「Day by Day」は一緒にDay by Day・・・と合唱できましたね。彼女の1つの願望が叶った瞬間でもあったり。タイミングは前後するけど、このあたりから当日の物販のペンライトの遠隔操作が始まり、目まぐるしく色が変わっていきましたね。
    M05の「グッバイ・アンブレラ」ではダンサー2名がレインボーな傘を用いて可憐な少女に傘をさしてあげるような彩っていく。M06「ガラクタフルワールド」バンドメンバー紹介がありましたが、バンド名決まっていないとのこと。もうレインボーペンギンとかでいいんじゃないか?(笑)。
    ここでお着換えへ。これ以降はダンスパートへ。

    M07「StarLight」からはダンサーが6人に増え、センタースクリーンが割れてボーイッシュ(?)東山さん登場。激しく踊る。マジイケメン。虹色ダンサーズ(?)の青担当らしいけど、戦隊ものだと赤がセンターな気が…(細かいことは気にしない)。M08「MY WAY」もかっこいい。M09「I WILL」はダンサーが華を持たせてくれる。
    M10「オトメイロ」は和テイストで私は完全に踊る阿呆な阿波踊り状態でした。気づけばセンタースクリーン4分割になってた。
    この後ふたたびお着換えで、ついでに今日を迎えるに至った彼女の心境を伝えるムービー。ファーストライブを武道館でやりますといったとき「え、いきなりなの」と思ってしまいましたが、当日数多くライブやイベントが開催されている中、武道館は埋まっていました。確かに不安は大きいとは思うけど、やるからにはしっかり楽しんでほしいなとお互い決意を再確認できたところでライブ再開。

    M11「星ノ標」より衣装チェンジし、しっとりパート。M12「初恋」は村下孝蔵さんのカバーでシングルに封入されているのだけど、原曲よりも物悲しい感じになっているのよねぇ。折角村下さんのカバーやるなら「踊り子」もぜひ(もっと物悲しい曲)。M13「月がきれい」は奈央がきれい、じゃなくて、画面に映る月とのシンクロがきれいでした。

    M14の「Rainbow」は自身で作詞作曲したもの。歌う前に長めのMC。アーティスト活動あるあるな作詞どうするという話から「作詞は怖いので作曲なら」「歌詞は…自分で書くよねぇ?」という流れで作曲が先という話。あとはマネージャーさんへの感謝の気持ち。そういえば、彼女はアーツビジョンからインテンションに移籍したということもあり、かなりマネージャーには支えてもらったように感じた。特に、武道館に関係者として見に行くときに「将来自分が立った時のことも考えて勉強してきなさい」というようなことがあったエピソードを聞くと、マネージャーが武道館への道を切り開いてくれたんじゃないかと感じずにはいられません。
    この曲は光の演出がすごかった。センターに立つ彼女を上らか包み込むように白い光のツリー(円錐)ができ、虹のような7色の光が武道館を敷き詰めた。

    M15「イマココ」は、以下のようなやり取りができたので満足です。
    奈央「イマドコー?って聞いたら…」
    みんな「武道館ー(笑)」
    奈央「そうじゃなくてぇー」

    M16「Chain the world」は最初にレコーディングした曲なだけに、本来はラスト曲の予定だったけど、諸事情で変更になったというやつ。

    ラストは「君の笑顔に恋してる」。「また君に恋してる」ではありません(笑)。最初はラブソングだと思わずに歌っていたというから驚き。振りはミラーで初心者には難しいものだったけど、やれることはやった…銀テープ飛んだけど、2階席には届かないのでほしいなぁとうらやむのであった。

    ※全曲うたったかと思うかもしれませんが、「風空花人」はやっていません。

    アンコール。
    頭にリボンつけてるぞ…?これはかのんちゃんじゃねーか!!!遠隔操作ペンライトも黄色くなっているし、スクリーンにはピンクと黄色の星が描かれているぞ…!まさかかのんちゃんで2曲歌うとは思いませんでした。
    今日はあくまで東山奈央のライブであって、本人はキャラソンとか歌わないんだと決意していたら「かのんちゃんの曲を歌いたい」ということで大人の事情を乗り越えて実現。
    神のみは権利的にジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント(今のNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)のものであり、ちょうど真裏(さいたまスーパーアリーナ)で「NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL」が開催されているという悪条件の中、スタッフさんの尽力で歌うことができました。
    彼女自身、かのんちゃんの曲を口ずさむのが憚れるほど大切にしていた曲が披露され、これまで以上に会場が大盛り上がり。今の東山奈央は、武道館に中川かのんちゃんを連れてくることができるぐらい、大きく育ったんだよ。

    で、定番のお知らせコーナー
    ・ライブBD発売するよー
    ・ファンクラブ開設したよー
    ・新曲出すよー→歌っちゃうー
    その後、ライブの最初に歌った「君と僕のシンフォニー」でライブが締まりました。紙吹雪がすごかった。

    毎回ライブの終わりで気になる三本締めですが、ちゃんと終演アナウンスが終わった後にやっていたので、安心しました。計3時間に及ぶライブですが、あっという間に終わってしまったように感じます。

    惜しむべきは、物販のパンフレットにもコメントを残した日笠さんがインフルエンザのため、どうあがいても参加できなかったということ。この素敵なステージはより多くの人と共有したくなるほどでした。どの一瞬を切り取っても、どの場所を切り取っても最高であって、それがなかったらここまで大成功と呼べるライブは完遂できなかったのではないのでしょうか。

    私自身、東山奈央がソロアーティストとデビューし、本人がやってよかったと思ってもらえる、そんな場面をいくつでも作ってあげたかったがために、今回かなり張り切ってライブに臨んだのですが、思った以上に楽しませてもらいました。
    これからもアーティスト活動が続くということで、まずは一安心ですね。次回はツアーなのかな。楽しみに待っています。彼女の今後の活躍に胸躍らせながら、見守り続けたいと思います。

    パーマリンク  2491日前

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