Animelo Summer Live 2014 -ONENESS- 3日目

感想

数々のコンサートを見てきて、最悪の部類に入る公演だった。

早朝、当日券の列を見ていたが、徹夜容認、連絡橋の幅いっぱいに並ばせた、1000人はいたであろう当日券組を整理するでもなく、列形成の合図を出したら一斉にダッシュさせる始末。予め3日目の一般販売だけを特別開放席のみとしていたのは、チケットの売れ行きがどうなっているかを運営側が重々承知していたからであろう。ならば、そういうことをすればどうなるかは火を見るより明らかだ。 無残に散らばった靴、レジャーシート、ゴミ、転ぶ人。その人に他の参加者が浴びせる「邪魔だどけ」という怒号。
そして、たまアリの周辺は、住民が犬の散歩等で歩く場所でもある。つまり、列の意味を理解している参加者でけが人だらけのこの状況、無関係の一般市民から、参加者のダッシュに巻き込まれて死者が出てもおかしくなかった状況なのである。
昼ごろまで残るだけの当日券が用意できているなら、せめて列に並んでいる人間には、それを周知させ、列を整え、こういう悲劇を抑えるべきだったのだ。

しかし、運営がかような暴動を抑えるどころか実は煽動していることを確信したのは、鈴木このみに「DAYS OF DASH」を歌唱させた瞬間だ。昨年、厄介系が会場内を走り回って問題になった曲だが、あの後これといって当事者は反省の情をみせておらず(むしろやり遂げた表情で)、しかも運営側は何の対策もとれていない状態であった。つまりはこういうことだ。アニメロライブ(会費月1100円)の会員が増えるなら、アニサマ参加者(とさいたま市民)がどんな危険にさらされようがかまわない、というのが運営の考えなのだ。

音響もLiSAのインカムの故障、μ'sのボーカルが聴こえない、といった極めて粗雑なもので、こんな催しが本当に10年も続いて、しかも千秋楽がこんなものなのかとわが耳を疑ったレベル。

そのうえで、アニサマ運営側からは、一切の謝罪がないのだから、これを成功だと思っているのだと考えると、あきれるしかない。

セトリに関して言えば鈴木このみは論外として、ほかはともかくとして、μ’sに「snow halation」と季節はずれな曲を歌わせる無粋なもの。(もっとも、2日目の堀江美都子とももクロZのコラボからして大概だが) 盛り上がりさえすれば何を歌わせてもいいってわけじゃない。奈々さん以外の出演者は奈々さんを盛り立てる前座じゃないのだ(まあ最後は奥井雅美が全部持っていくというオチだったが)。まあ一番最悪なのは、May'nと共演したDaichi氏とダンサーに「誰?」という言葉を浴びせた参加者なのだが(こいつはオタクダッシュに巻き込まれて死んでも問題ないだろう)

出演者全員は、本当は心の中でどう思っているのだろうか。特に上記の3組は、営業とはいえ本当にうかばれなかったことだろう。

企画・主催・運営・後援・現場スタッフはこの体たらくで、アニソンのすばらしさ()、だのA-POP()などとぬかして人を笑わせている場合じゃない。少なくとも、この公演に関しては、人様から手数料も含めれば10000円を超えるような、決して安くない入場料を巻き上げて到底許されるシロモノではない。

昨年から今年の、チケットの売り方、セトリの組み方、会場の安全管理の様子をみるに、来年は死者が出てもおかしくはないだろう。冗談ではなく、本気でそう思っている。
こんな状態で、来年もやります、などと言われても不安しかない。

さいたま市民は、自分たちの身の安全を保障するために、アニサマ中止の運動をあげる権利を行使するべきだし、アニメロ側も、本当に保身・アニメソングの繁栄を考えているなら来年の開催は中止するべきだ。

10周年記念となるライブは、最悪の形で幕を閉じた。 確かに死人は出ちゃないが、出るまで続けますか?

(支援いただいた人には申し訳ないけど、はっきり言って上記以上の感想は感じなかった。これをヨイショすることは到底できない。)

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