fhánaの主催イベント第一弾。
オープニングアクトにGothic x Luck、対バンにandropを迎えての開催となった。
Gothic x Luckは最初に緊張こそ見られたものの、最後には堂々としたパフォーマンスを披露しており、これからが本当に楽しみになる二人であった。
続けてandrop。名前は知っていたもののライブを見るのは初めて。
曲がとてもカッコよくて、歌詞の世界観が深くて良いなあ、と。
ポストロック、マスロック的な雰囲気がカッコいい「MirrorDance」、爽やかな青春っぽいロックの「Yeah! Yeah! Yeah!」、しっとりとしたスローバラードの「Koi」と、多彩な楽曲を次々に繰り出していくのはすごいと思った。
そして、「青空のラプソディ」のカバーですよ。これはfhánaのファンとしては本当に嬉しかった。そして内澤さんが「chu chu yeah!」を気に入ってくださったのか、やたらとこれで観客を煽る煽るw
でも、自分が好きなバンドの主催イベントに対バンで参加してくれたバンドが、自分の好きなバンドの曲をカバーしてくれてこうやってリスペクトしてくれるって、こんなに嬉しいんだなあ、って。
fhánaのステージは、やはりandropに寄せてきたのか、おしゃれな側面を強く押し出してきていたように感じた。
andropの内澤さんをステージに呼んでのandropのカバー「Blanco」は、メロディが本当にきれいで、歌詞にも温かみと優しさが溢れていて、本当に良い曲だと思った。
この曲をfhánaがカバーしたのは、佐藤さんの家にandropの前田さんが遊びに来た時にそこにあったギターで爪弾いていたのを佐藤さんが聞いて、いい曲だなあ、と思ったのがきっかけだったとのこと。
終盤のMCで、佐藤さんからこのイベントの開催趣旨が語られた。
音楽は何かと何かをつなぐもので、fhánaはアニメの主題歌を多く担当させてもらったけども、例えばアニソンは、アニメの世界とそれを見ている人とをつなぐ役割を持っていたりする。
そして、だからこそ、もっといろんなジャンルの人といっしょに音楽をやってみたい、そのために風通しのいいイベントをやりたいということで、このイベントを企画したとのことであった。
私自身、音楽ってもっと自由でいいと思うし、ジャンルにとらわれないで、良い物は良いって素直に思える人でありたいし、機会さえあればもっといろんな音楽に触れてみたいと思っているので、この佐藤さんの想いにはとても共感するところがあった。
自分の好きなものを突き詰めようとする想いは時に排他的な感情すら生みかねないし、そうやって視野が狭くなってしまった人の言葉はジャンルの外にいる人にはどうしても届かないと自分を戒めている。
改めて、異文化交流の楽しさを実感したとともに、これからも自分の心をなるべくオープンに、ジャンルやカテゴリにとらわれず、自分の「好き」を追求する姿勢を崩さないようにしたいと思ったのであった。